2011年、夏の日 テヘラン晴れにギンギンの日差しがまぶしい。 メトロ エマームホメイニ駅で降りてテヘランビックバーザール南方面へPanzdah-e khordad通り バザールのすぐそばにゴレスターン宮殿はあります。 地域情報(中東) ブログランキングへ 地域情報(海外) ブログランキングへ ゴレスターンとはバラの園を意味しています。美しいペルシャ庭園を囲むように数多の博物館、美術館、ホールなどがあります。 ゴレスターン宮殿はサファビー朝、Tahmasp I世 (1524-1576)の時代に建てられ、その後Karim Khan Zand (1750-1779)によって改装されました。 そしてガジャール時代(1794–1925)の初代王アーガー・モハンマド・シャーによりにテヘランが都になり、王室の公式の住居として使われました。 宮殿内の建物の多くはこのガジャール王の支配の200年間に建設されました。 宮殿は長い年月と共に少しずつ形を変え1865年 Abol-hasan Mimar Navaiによって現在のフォームに再建されました。 パフラビィ時代(1925~1979)宮殿は正式な王室のレセプションに使われました。 レーザ・カーン、モハマド・レザ・パーレビの即位式はゴレスターン宮殿で行われています。 その後、宮殿をテヘランの北サーダバード宮殿、ニアバランに移しています。 パフラヴィー国王は近代化を進めるためにゴレスターン宮殿やオールドテヘラン南地区の建物、城壁や城などは不要、と考え多くが取り壊され、ビルに建て替えられたり、大通りに姿を変えました。 そんな訳でゴレスターン宮殿もガジャール朝時代とは周囲の環境も含め大分変化していると思います。 昔はどんなだったのかしら・・・・なんて想像しながら・・・・・・・・・ さあゲートから中に入ってみましょう。 最初に、日にきらきら照らされた長い池が目に入ってきます。その先に舞台のように見える Eyvan-e-Takht-e-Marmar(大理石王座のテラス) Eyvan-e-Takht-e-Marmar(大理石王座のテラス) 大理石の王座として知られている壮大なテラスは1806年ファテ・アリー・シャーの為に建てられました。 絵画、大理石の彫刻、幾何学模様のタイル、漆喰、ミラー、エナメル、木彫と格子で飾られたテラスは装飾がとても手が込んでいて眺めているとイラン工芸芸術のパッチワークのようだと思ってしまいました。 そしてこのテラスはシーラーズのガスレワキールを取り壊したとき柱2本、ハタムカリー(寄木張り象嵌細工)の手作りのドアー等を運びこのテラスに組み込まれています。(シーラーズのガスレワキールについてまだよく調べてはいません) パフラビィ時代のレーザ・カーンがこのテラスで戴冠式を行っています。 もっとアップで写真を撮りたかったのですが・・・単なるデジカメなのでこれが限界でした。 西洋スタイルの紳士、淑女の絵が描かれていてヨーロッパからの影響も感じられます。 そしてテラスの中央にある王座はヤズド州の有名な黄色い大理石でできています。 王座は65個の大理石を使用、カジャール宮廷画家、ミルザ・ババによってデザインされモハマドエブラヒムが建設を担当しました。 テラス(イワーン)の構造上の詳細と他の装飾は、ファテ・アリー・シャーとナセル ディンシャー の統治の間、完成されました(1848-1896)。 女性、男性、妖精、悪魔を象った像が王座を支えています ゴレスターン宮殿についてはとても興味深く1回では記事にまとめることができませんでした。 自分自身も夫の国でありながらあまりイランの歴史を知らず、なので今回の記事も調べながら書いています。でも以前から興味は持っていたのですよ・・・こうやってこんな時間が持てて自分の興味あることに触れられて感謝です。笑! これから宮殿を右回りに紹介したいと思います。自分の記録として残したいので長々と書いてしまいますが 興味のある方、覗いてくださると嬉しいです。 他の記事の合間にコレスターン宮殿続編として紹介したいと思います。何篇になるかは?です。 お正月用の金魚さん達も店頭にお目見え 3月に入りイランはお正月まで20日を切ってしまいました。 ただ今大掃除大奮闘中です。キッチン回りやバスルーム・・・嫌な所ばかり残ってしまいました。 インターネットも最悪状態、1週間に1度ログインできたらラッキーです。 それも時々バチット飛んでしまうことも・・・・・今日は選挙も終わったせいか何とかログインに成功できたのでこの記事を書いています。コメントのお返事遅れてしまうかもしれませんが・・・・・ゴメンナサイ!
by japair
| 2012-03-04 20:10
| 美術館・博物館
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